お祝いの準備

　お昼ごろ、突然、
　「今日の金婚式のお祝いするから心を込めたお料理を17:00までに」
　というご注文をお馴染みのお客様からお電話でいただきました。
　予算はお二人で一万円（税抜）。内容はお店におまかせ。
　お好みは簡単にうかがいました。

　電話を切ったあと、従業員一同、一瞬ポカンとしたのち、
　メニューを思うさま仕込み作業開始。

　お祝いとなれば、お料理はとにかく姿で尾頭付きですね。
　焼き台にめでたい品が並びます。　
　ご夫婦二人きりでのお食事と言うことでしたが、鯛はお一人様に1尾づつ。
　2尾ご用意しました。


色々焼いて posted by (C)鶴生館

　小町巻は車海老に大葉を巻いて、だし醤油をつけながら焼きます。
　有頭なので海老の味噌の風味も楽しめる一品です。


車海老　小町巻 posted by (C)鶴生館

　鯛はヒレに飾り塩をあしらって。
　下面になるエラは折れてしまうのでエラの中に隠しています。
　お魚を焼き台で焼くのはいろいろと面倒ですが、オーブンで焼くのとは違って素材に
　立体感が出せるのでお料理に表情が出ます。
　ただ横に伸びたお魚を前にするより、　生きている時の動きを思わせる工夫があれば
　食卓が一層華やかになりますよね。
　そういう華やかさの演出もお料理のうち。
　そういう仕事のうちに鶴生館の心がこもっています。


お祝いに尾頭付きで posted by (C)鶴生館

　とか言ってる間に鮪を解凍。
　この身が全体の4:1だとして、全体は相当大きな鮪ですね。


鮪の小山 posted by (C)鶴生館

　これらが豪華なお祝いのお料理になった姿はまた後ほど。

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